カラー複合機(コピー機)のシェア

カラー複合機(コピー機)を導入するとして、皆さんは何が気になりますか?価格や機能、性能などは当たり前として。それ以前にまず「このメーカーって評判どうなの?」と、複合機メーカーとしての市場シェア(評価)が気になるはず。

というのも、市場シェアが広いメーカーほど業界から、顧客から高い評価を受けているということ。当然、価格や機能、性能など他のメーカーと比較して魅力的なはずです。でなければ、市場シェアが広いというのはまずありえません。

そこで、今回はカラー複合機(コピー機)の国内、海外における市場シェアを発表したいと思います。その上で、主要メーカーが選ばれている理由と、メーカー選びのコツについても。ぜひ、カラー複合機(コピー機)選びの参考にしてください。

1.カラー複合機(コピー機)のシェア発表!

カラー複合機(コピー機)のメーカーと聞かれて、皆さんはどのメーカーをまず思い浮かべますか?精密部品の塊なだけに、複合機は日本メーカーに強みが。では、カラー複合機(コピー機)の国内と海外のシェアを見ていきましょう。

カラー複合機(コピー機)の国内シェア

カラー複合機(コピー機)の国内シェアとしては以下のように。

  • 1位:キヤノン
  • 2位:富士ゼロックス
  • 3位:リコー
  • 4位:コニカミノルタ
  • 5位:シャープ
  • 6位:その他

キヤノン・富士ゼロックス・リコーと、上位3メーカーでシェアのおよそ5割以上を占めているのが現状です。あとは4位のコニカミノルタ、5位のシャープがシェアの数%ずつを。京セラや東芝、OKIなど他のメーカーはさらに限られたシェアです。

おそらく皆さんのほとんどが、カラー複合機(コピー機)と言えばでキヤノンや富士ゼロックス、リコーのどれかを思い浮かべたはず。年度によって微妙に順位の変わることがあるものの、基本的にこれら3社が3位までのシェアを占めています。

カラー複合機(コピー機)の海外シェア

カラー複合機(コピー機)の海外シェアとしては以下のように。

  • 1位:ヒューレット・パッカード(HP)
  • 2位:キヤノン
  • 3位:エプソン
  • 4位:ブラザー
  • 5位:富士ゼロックス
  • 6位:その他

先述した国内シェアと、海外シェアを見てわかる通り、1位のヒューレット・パッカード(アメリカ)を除いた、上位5位まではすべて日本発祥のメーカー。複合機のシェアにおいて、いかに日本メーカーが高い評価を得ているかが見て取れます。

というのも、複合機は多機能なだけでなく、大量の印刷物を素早くかつ綺麗に出力する”精度”が求められます。それだけ”複雑”で”精密”な機器ということ。高い精度を維持し、発展できるのは日本メーカーならではの器用さなのでしょう。

カラー複合機(コピー機)のシェア
カラー複合機(コピー機)のシェア

2.カラー複合機(コピー機)のメーカーを徹底比較

国内シェア上位3位まで、”キヤノン・富士ゼロックス・リコー”の3メーカー。海外でも日本メーカーが選ばれるなど、日本人として誇らしい気持ちになります。では、カラー複合機(コピー機)のメーカーごとの特徴を徹底比較していきましょう。

キヤノン

国内、海外シェアの共に上位3位にランクインしている”キヤノン”。キヤノンは国内シェアトップのメーカーだけあり、レーザーからインクジェット複合機、モノクロやカラー複合機に至るまで幅広い商品で高評価を獲得しているのが特徴です。

ただし、どの評価ポイントでも平均よりちょっと上というくらいで、他のメーカーのように何かが突出してすごいということはありません。複合機(コピー機)をどのメーカーにするのか迷っているなら、とりあえずキヤノンを選べば大きくは外さないです。

キヤノン

富士ゼロックス

1位になることはなくても、常にシェアで2,3位をキープしているのが”富士ゼロックス”。キヤノンとは異なり、”最高クラス”を突き詰めて設計しているメーカーです。特に印刷速度は速く、機種によってはカラー70枚/分という超高速機種も。

しかし、最高クラスを突き詰めているだけに、他のメーカーと比較して価格帯は2まわりほど割高に。例えば、他のメーカーであれば100万円の機種(クラス)でも、富士ゼロックスだと150万円ほどはするので導入には勇気がいります。

富士ゼロックス

リコー

キヤノンと同様に、常に国内シェアで上位1位を競い合っているのが”リコー”。今回のシェアランキングでは3位でしたが、十分に1位になれるほどの高評価を。複合機を導入後の”サポート面”においてはもっとも信頼できるメーカーです。

ただ、リコーはメーカー直営店を除いて、販売業者の少ないのが気になるところです。対応している業者が少ないだけに、メーカー直営店でしか購入できないことに。近くにメーカー直営店がないと、ちょっと導入しづらいメーカーと言えます。

リコー

京セラ

カラー複合機(コピー機)のシェアとしてはあまり多くない”京セラ”。ではあるものの、他のメーカーと比較して、本体価格は1,2割ほど割安なのが魅力的なメーカーです。その為、個人事業主や小規模オフィスなどから支持を集めています。

その代わり、価格が安いだけにどうしても機能、性能的にちょっとだけ目劣りすることに。決して悪いものではないですが、キヤノンや富士ゼロックスほどの高スペックさはありません。コスパ重視で検討しているのならおすすめのメーカーです。

京セラ

コニカミノルタ

キヤノン・富士ゼロックス・リコーに次いで、国内シェアで上位を維持しているのが”コニカミノルタ”。複合機としては珍しく”グッドデザイン賞”を受賞するほど。スタイリッシュでかっこいいデザインの機種が多く、おしゃれなオフィスにぴったりです。

しかし、どうしてもデザイン重視なので、印刷速度や機能の充実具合としては不満が残ります。特殊な性能、機能を求めるのは難しいもの。あくまでオフィスをおしゃれに統一するため、デザイン重視で選ぶのなら要チェックなメーカーです。

コニカミノルタ

シャープ

今回の国内シェアでは5位にランクインしているのが”シャープ”。京セラ以上に本体価格が、保守サービスが割安と市場で1,2を争うほど。というのも、メーカー直営店をほとんど設置せず、提供のほぼすべてを販売業者に任せているため。

ただし、外部の販売業者の質によって、価格や対応にバラツキのでる可能性があります。また、MAC(パソコン)との互換性が高くないのだとか。オフィスにMACを導入しているのなら、本当に使えるのかを確認しておくのが安心でしょう。

シャープ

東芝

国内シェアではランク外ではあるものの、中国やインド市場ではトップシェアなのが”東芝”。国内の複合機メーカーとしては唯一、”パソコン”の製造販売も行っているだけありパソコンと複合機の互換性(安定性)の高さは信頼できます。

その代わり、複合機が主体ではないので、印刷品質としてはあまり高くないです。トナー(インク)は別のメーカーが製造していて、色彩の表現もちょっと気になるところ。東芝製のパソコンを導入しているのなら、検討しておきたいメーカーです。

東芝

OKI

国内シェアでランク外なのはもちろん、そもそも複合機の印象のないのが”OKI(沖)”。他のメーカーとは異なり、OKIは家電量販店(ヤマダ電機など)でも機種が提供されています。家庭用プリンターと同じように販売されている訳です。

ちなみに、OKIはどちらかというと”ビジネスフォン”でトップシェアを誇っているメーカーです。その為、複合機単体ではあまり選ばれることはなく、販売業者からもほぼ勧められません。ビジネスフォンと一緒にであれば検討する価値があります。

OKI

ムラテック

顧客からの知名度の低さでは1,2位をはれるのが”ムラテック”。ただ、ムラテックは日本初のファックス(一般電話回線)を発売したメーカーです。カラー複合機(コピー機)業界における貢献度で考えるなら間違いなく上位に入るでしょう。

皆さんのほとんどが「ムラテックってどんなメーカー?」とよく知らないはず。というのも、ムラテックは”繊維機械”を中心に製造販売しているメーカーなため。販売業者はもちろん、メーカーのメンテナンス拠点が少ないのも気になるところです。

ムラテック

カラー複合機(コピー機)のシェア
カラー複合機(コピー機)のシェア

3.キヤノンが業者(プロ)から選ばれる理由

機能・性能ともに平均よりちょっと上と、国内・海外シェアで常に上位3位にランクインする”キヤノン”。そんなキヤノンは販売業者、つまりプロから支持されることで有名です。では、なぜキヤノンが業者から選ばれるのか理由をご紹介しましょう。

業者から「売れる」と認知された

2017年4月より、キヤノンのカラー複合機(コピー機)シェアは従来比の1.5倍増に。これはキヤノンが複合機の設計に”使いやすさ”を重視したため。”ユーザー目線”に振り返って、日本メーカーならではの丁寧さを追求したためです。

複合機は多機能なだけに、顧客はどうしても使いにくく感じやすいもの。それを使いやすくしたことで、販売業者から「売れるメーカー」として認知されることに。販売業者が積極的に勧めることで、シェアの急増にもつながったと言えます。

顧客からの「不満の声」がほぼない

また、キヤノンの複合機は”丈夫”で”安定”しているのが特徴の1つ。特に顧客が求めるのは”安心して使えること”。ちょっとでも機能に、性能に不備があればすぐ「使えない!」というクレームに、販売業者の信用失墜につながります。

その点、キヤノンの複合機を販売しても、顧客からの”不満の声”がほぼないのだとか。安心して使える状態を”当たり前”として提供しているからこそ、機能や性能が平均よりちょっと高いくらいでも顧客や販売業者から選ばれるのでしょう。

日刊工業新聞 「複合機のシェアが急回復したキヤノン…」

4.リコーが官公庁などを中心に導入される理由

カラー複合機(コピー機)の国内シェアにおいて、常にキヤノンとトップ争いをしている”リコー”。そんなリコーのお得意さまが官公庁や自治体など”お硬い系”。では、なぜリコーがお硬い系の顧客から支持されるのか、理由を見ていきましょう。

リコーは過去最大の赤字を記録した

2018年3月、リコーはカラー複合機(コピー機)事業において過去最大の赤字を記録しました。その額じつに1,700億円規模にも。カラー複合機(コピー機)において、キヤノンとトップ争いをするほどのメーカーとは思えない事態です。

というのも、リコーはカラー複合機(コピー機)以外の商品をほとんど持っていないため。近年、徐々に進んでいる”ペーパーレス化(紙媒体からの脱却)”の、オフィスにおける情報のデータ化により市場規模が減少したためです。

故障やトラブルの少ないのが高評価に

メーカーとして赤字を、苦境に立たされているリコーですが、カラー複合機(コピー機)の国内シェア3位なのは確かです。これはリコーのカラー複合機(コピー機)がキヤノンと同等、それ以上に故障しにくい”耐久性”で知られているため。

リコーのカラー複合機(コピー機)は”紙詰まり”が、”印字不良”が少ないこと信頼されているため。官公庁や地方自治体のように倒産などのリスクのない、”お硬い系”の顧客から支持されていることで安定した収益をあげられているのです。

5.富士ゼロックスが2倍のシェア成長を遂げた理由

最高クラスのカラー複合機(コピー機)を提供し、価格がちょっと高めな”富士ゼロックス”。にも関わらず、国内シェアで上位3位にランクインできるのはなぜか。では、なぜ富士ゼロックスが選ばれ続けているのか、理由をご説明しましょう。

富士ゼロックスは経営統合で1万人の人員削減に

2018年、富士ゼロックスは1万人規模での人員削減を進めることを決めました。これは国内だけでなく、海外シェアでも成熟傾向にあるカラー複合機(コピー機)において、なんとかトップシェアを維持し続けるための苦肉の策とされます。

先述した通り、最近はパソコンやタブレット、スマホなどの普及により紙媒体を減らす”ペーパーレス化”の流れが強くなっています。ひと昔前のように複合機を何台も導入し、大量の印刷物を出力するということがなくなってきた訳です。

経営戦略を日本から中国に移したことが急成長に

1万人もの人員削減に踏み切った富士ゼロックスですが、実は海外において徐々にシェアを伸ばしているのだとか。特に中国国内でのシェアは従来比の2倍に。インドなど東南アジアも、カラー複合機(コピー機)のシェアを伸ばしています。

国内シェアに限界を感じたからこそ、海外のより広い市場での勝負に移行するという考え方なのでしょう。確かに、中国を始めとしたインド、東南アジアの需要は拡大傾向に。今後は海外シェアでも、活躍の期待できるメーカーということです。

カラー複合機(コピー機)のシェア
カラー複合機(コピー機)のシェア

6.カラー複合機(コピー機)のメーカー選びのコツ

カラー複合機(コピー機)における国内、海外のシェアやメーカーごとの特徴についてまとめてきました。皆さんの目的、要望に合ったメーカーはありましたか?では、カラー複合機(コピー機)のメーカー選びのコツをご紹介しましょう。

メーカーの特徴と目的があっている

まず、皆さんの目的と、メーカーの特徴が合っているかを確認しましょう。先述してきた通り、各メーカーによってカラー複合機(コピー機)には様々な特徴が。ぴったりなオフィス規模、環境というのがおよそ決まってきます。

カラー複合機(コピー機)を導入するオフィスの規模、皆さんの目的さえ分かれば、およそぴったりなメーカーを絞り込むことができるということ。反対に、目的が不明確なまま選んでしまうと、後悔する原因なので要注意です。

業者からの評価が平均して高い

次に、カラー複合機(コピー機)を購入する、契約する販売業者の評価がどうなのかも重要なポイントです。というのも、ネット上などによくある一般の方の評価だと、どうしても”感情的”な部分が多くなり正確には比較しづらいため。

販売業者(プロ)の目で高い評価であればそれだけ信頼できるためです。ただし、業者によっては”売りたい機種”を勧めてくることも。少なくとも3社以上から話を、見積もりを取った上で平均して評価の高いメーカーだと安心です。

各メーカーのメンテナンス拠点が多い

最後に、各メーカーの設置しているメンテナンス拠点の数も把握しておくことをおすすめします。カラー複合機(コピー機)は精密機器なので定期的に点検し、整備や修理する必要が。メンテナンスする機会というのは意外とあります。

  • キヤノン…約200箇所
  • 富士ゼロックス…約300箇所
  • リコー…約400箇所
  • 京セラ…100箇所
  • コニカミノルタ…約100箇所
  • シャープ…約150箇所
  • 東芝…約100箇所
  • OKI…約200箇所
  • ムラテック…約50箇所

上記でもっともメンテナンス拠点が多いのは”リコー”の約400箇所。事実、リコーは「呼べばすぐ来てくれる」と言われるほど、サービスの手厚いことで有名なメーカーです。少なくともオフィスの側に、メンテナンス拠点のあるメーカーがいいです。

7.カラー複合機(コピー機)は業者選びがポイント!

メーカー選びのコツからも分かる通り、オフィスにぴったりなカラー複合機(コピー機)を選ぶには、”業者選び”がポイントと言えます。では、最後にカラー複合機(コピー機)を任せられる、業者を選ぶポイントについてご説明しましょう。

営業拠点がオフィスの近くにある

業者選びの第一条件は、”営業所がオフィスの近くにある”ということ。精密機器ということもあり、カラー複合機(コピー機)はつねに壊れるリスクが。定期的に点検したり、整備する必要があるのも精密機器ならではの注意点です。

しかし、営業所が離れた場所に、例えば車で2,3時間かかるのでは万が一のときの対応が遅れてしまいます。カラー複合機(コピー機)はオフィス環境に欠かせない設備の1つ。たった1,2日でも使えないというのは避けたい事態です。

営業担当の第一印象がいい

業者選びの第二条件は、”営業担当の第一印象がいい”というもの。カラー複合機(コピー機)を購入した販売業者とは、これから何年にも渡って関係が続きます。当然、営業担当と関わる機会がもっとも多いという訳です。

もし、営業担当の印象が、関係がよくないのなら会うたびストレスに。カラー複合機(コピー機)にトラブルがあっても、気軽に相談するのは難しいでしょう。少なくとも第一印象の悪いところは、候補から外すのが無難なのです。

見積もりの内容に納得できる

業者選びの第三条件は、”見積もりの内容に納得できる”というもの。カラー複合機(コピー機)の販売業者選びでは1社だけでなく、2,3社と複数の業者から見積もりを取るのが一般的です。中には、5,6社というのもよくあります。

見積もりというのは、業者側が顧客側に提出する”提案書”のようなもの。この提案書でいかに顧客を納得させられるかで、契約にまで結びつくかが決まります。内容に納得できるならよし、できないのなら別の業者を探すべきです。

カラー複合機(コピー機)のシェア
カラー複合機(コピー機)のシェア

8.カラー複合機(コピー機)選びはシェアをチェック!

今回は、カラー複合機(コピー機)における国内、海外シェアと各メーカーの特徴をまとめてみました。決して安くない設備なだけに、カラー複合機(コピー機)はメーカー選びからこだわりたいもの。ちなみに、国内シェアは以下のように。

  • 1位:キヤノン
  • 2位:富士ゼロックス
  • 3位:リコー
  • 4位:コニカミノルタ
  • 5位:シャープ
  • 6位:その他

キヤノン・富士ゼロックス・リコーの上位3メーカーでシェアの5割以上を占めているのが現状です。それだけ上位3メーカーが販売業者から、顧客から支持されているということ。まずはシェア上位のメーカーからチェックするのがいいでしょう。

ただし、シェア上位だからと、必ずしも皆さんのオフィス環境に合っているとは限りません。だからこそ各メーカーの特徴を把握し、オフィス環境に合わせた1台を選ぶ必要が。ぜひ、紹介しな内容を参考に、ベストなメーカーを検討してください。